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心臓病の猫におすすめのキャットフード

心臓病は悪化すると回復が難しく、突然死の恐れもある病気です。
愛猫が心臓病にかかってしまったら、飼い主さんはどうすればよいでしょうか。

心臓病とは

猫の心臓病の多くは心筋症です。
年を取るとかかる確率が高くなります。
また、心臓病は急激に悪化する場合が多いので、早期発見・早期治療が重要です。
心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こり、心臓が正常に機能しなくなる状態を指します。
そうなると、血液が心臓から十分に送られなくなり、全身の臓器が弱っていきます。
心筋症は肥大型・拡張型・拘束型の3つに分けられます。
心筋症を発症する明確な原因は不明ですが、ウイルス感染症、自己免疫疾患、遺伝が関係しているのではと指定されています。

1肥大型心筋症

腎性高血圧や甲状腺機能亢進症など、心臓肥大の明らかな原因が無いのに知らないうちに心筋が分厚く肥大してしまう病気です。
特に左心室の筋肉が肥大することが多く、十分に血液を排出できず、心臓、肝臓、腸、筋肉などが弱まってしまいます。
飼い主から見て無症状の場合が多いのですが、症状が進行すると食欲不振になり元気もなくなり、じっとして動かないことが多くなります。
全身に回る血液が少なくなるので運ばれる酸素も減り、呼吸が荒くなったり、呼吸困難になります。
心臓内部に血栓ができて後ろ足の麻痺も起こります。
麻痺状態が長く続くと、後ろ足が壊死してしまう恐れがあります。
発症年齢は生後3ヶ月~18歳くらいまでと幅広く、どの猫もかかる可能性があると言えます。
遺伝による発症も考えられており、兄弟や親が肥大型にかかっている場合や、アメリカンショートヘアー、ラグドール、メインクーン、ブリティッシュショートヘア、スコティッシュフォールド、ペルシャ、ヒマラヤン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの品種は発症のリスクが高いと言われています。

2拡張型心筋症

心室の収縮不全や心室の内腔が拡張して薄くなり左心房や左心室が拡大してしまう病気です。
肥大型と同様はじめは無症状ですが進行すると心臓から十分な血液を送り出せず臓器の機能が低下し、食欲不振や元気喪失、肺水腫による呼吸困難、血栓ができて血流が悪くなり脱水症状や後ろ足の麻痺などが見られます。
発症年齢は6~16歳以上が多く、遺伝的原因で発症しやすい品種はバーミーズ、バーマン、シャム、ペルシャ、アビシニアン、ビルマネコなどが挙げられています。
また、昔はタウリン不足が原因と言われていましたが、最近のキャットフードはタウリンの量が配慮されているため、拡張型の発症率は減少しました。

3拘束型心筋症

心筋の線維化により、心室壁が硬くなり心臓の拡張機能が失われ、左心室が十分に広がらなくなります。
上記の心筋症と同様はじめは無症状ですが、食欲不振や元気喪失に始まり、少しの運動で息が荒くなったり、嘔吐してしまうことがあります。
また、肺水腫や腹水、呼吸困難や咳などの症状も現れます。
血栓ができると前足や後ろ足が冷たくなり、麻痺して動かなくなります。
肥大型・拡張型を併発することもあり、症状の進行が早く、突然発病、数日で症状が悪化し、突然死してしまうことさえあります。
発症年齢は10~12歳と老猫になってからが多いため老化が関係しているとみられています。

心筋症が疑われる症状

1.食欲がなく、元気もなくなります。

※心臓病以外の病気でも見られる症状ですから、必ずしも心筋症の恐れがあるというわけではありませんが、何かしらの病気のサインですのでこの段階で動物病院に行くことが大切です。

2.じっとして動かなくなります。

3.肺水腫や胸水により、呼吸困難や咳が見られます。

4.腹水が溜まりおなかがふくらんでしまいます。

5.血流が悪いため脱水症状、低体温、低血圧になりがちです。
舌や歯茎の色がいつもと比べて白または紫っぽい色になっていることがあります。

6.腎不全を併発し、尿の量が少なく色も濃くなります。

7.血栓ができやすく血流が悪くなり、肉球が白くなることがあります。

8.心臓の内部に血栓ができ、後ろ足が麻痺し、ふらついたり、立てなくなったりします。

9突然意識不明になることがあります。
最悪突然死するおそれもあります。

先ほど説明したとおり、心筋症は無症状の場合が多く、明らかな症状が出たときにはかなり進行しています。
ですから、少しでも様子がおかしいと感じたら、動物病院へ行くことをおすすめします。

家庭でできること

検査や治療のために通院するほかに、処方された薬を必ず用法用量を守って与えます。
家では安静にし、急な温度差で体に負担をかけないよう部屋の温度調節に気を配りましょう。
また、少しでも血流が良くなるように、ブラッシングをして血液の循環を促します。
食事療法によってサポートすることも大切です。

心臓病の猫に与えるキャットフード

心臓病専用フードとして販売されているものは少なく、腎臓病用と併用で販売されているものが多いですが、腎臓病の場合と同じ栄養バランスのキャットフードが心臓病の場合でも適しています。
しかし、猫好みの味付けではない場合があるので、なかなか食べてくれないときは、飼い猫の好んでいるスープやフードを少量混ぜて風味を変えてみましょう。

1ナトリウム・リン制限

血液中の塩分濃度が高くなると、その状態から正常に戻ろうと血液中に水分が取り込まれることで血液量が増加し、心臓に負担がかかり、同時に血圧も上がってしまうため、ナトリウムやリンの量を減らし、血圧と循環血液量を低下させるよう促します。

2タウリン配合

タウリンは心機能をサポートする栄養素で猫にとって必要不可欠です。
心筋の収縮力を上げる働きがあるので、タウリン不足により、拡張型心筋症にかかりやすくなると言われていましたから、最近のキャットフードの多くがタウリンの配分を考慮しています。

3低エネルギー食

肥満気味の猫の場合、低エネルギーのフードが良いでしょう。
基礎代謝を低下させて心臓の負担を軽減します。

4不飽和脂肪酸(EPA・DHA)配合

血圧を下げたり、血流改善や血栓予防に効果があるので、血栓ができやすい心筋症の猫にとって大切な栄養素です。

5ビタミンB配合

胸水や浮腫を予防するために、利尿剤を投与されることがあります。
利尿剤によってビタミンBは尿中に排泄されやすいので、不足しないよう食事によって摂取することが大切です。

心臓病予防は可能か

現在心臓病の明確な予防法はなく、原因不明の心臓病を発症することもあります。
ですが、日頃から愛猫を観察し、体調の変化に目ざとくあること、定期的に健康診断を受けること、 心臓に負担をかけないよう塩分の過剰摂取に注意し、水分補給も十分にさせることで健康の促進につながります。
猫のためにできることは進んで行いましょう。

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