キャットフードの味(魚)
猫というと魚が好きというイメージが日本人にはしみついています。
海外では肉メインのキャットフードが多いですが日本では魚メインのキャットフードがたくさん販売されています。
マグロやカツオがメインになっているものが多いですが、サーモンや白身魚を使用したものもあります。
マグロ味
マグロは高たんぱく質ですが脂肪分は少なく低カロリーという特徴があります。
また、必須アミノ酸やビタミンが豊富です。
ビタミンAやビタミンDは体の組織の構成を助け、免疫力向上や感染症予防の働きをします。
ビタミンEには抗酸化作用や動脈硬化防止の作用があります。
ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンには糖質のエネルギー変換や脂質の代謝の促進、疲労回復をしてくれます。
ビタミンB12や鉄分には貧血予防効果が、カリウムには血圧を下げ筋肉や心機能を正常に働かせる作用があります。
丈夫な歯や骨をつくり血圧を安定させるマグネシウムやリンも含まれています。
キャットフードにはマグロの風味を生かしたドライフードやウェットフードがあり、特にウェットフードを好んで食べます。
カツオ味
カツオは高たんぱく低脂肪低カロリーの魚です。
免疫力向上や感染症予防の働きをするビタミンDや糖質のエネルギー変換や脂質の代謝の促進、疲労回復の働きがあるビタミンB群やナイアシンが豊富に含まれています。
また、丈夫な骨をつくるカルシウムや貧血予防となる鉄分、抗酸化作用のあるセレンも多く含まれています。
カツオの風味は猫の嗜好性に合っているため食いつきがよく、カツオ味のキャットフードがたくさん販売されています。
サーモン味・白身魚味
サーモンは高たんぱく質で脂肪もマグロやカツオと比べて多く含まれています。
免疫力向上や感染症予防の働きをするビタミンDや糖質のエネルギー変換や脂質の代謝の促進、疲労回復の働きがあるビタミンB群やナイアシンが豊富です。
血液をサラサラにしてくれるDHAも多く含まれます。
サーモンは低アレルゲンの食材で、療養食に使用されることが多いという特徴があります。
同じく低アレルゲンのキャットフードに使用されるのが白身魚です。
白身魚は高たんぱく低脂肪で低カロリーのため、カロリーコントロールに役立ちます。
複数の魚をブレンドした味
魚がメインのキャットフードには、何種類もの魚をブレンドしたものも多く販売されています。
使用する魚の部位は様々で内臓やカットミスした部位などがあります。
合成調味料や魚のエキスを使用し風味を引き立て、食いつきを良くしています。
また、うまみ成分を多く含む小魚やかつお節を使用しているものもあります。
ミネラルの摂取に役立ちますが栄養バランスに偏りが出ないよう気を付けましょう。
魚には優れた栄養素が豊富に含まれていますが、不飽和脂肪酸の過剰摂取による黄色脂肪症(イエローファット)のリスクがありますから、魚メインのキャットフードを与える際は抗酸化作用のあるビタミンEが含まれているか確認しましょう。
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