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避妊・去勢手術をした猫へのキャットフードの与え方

避妊や去勢手術をした猫は太りやすくなるという話をよく耳にします。
キャットフードの与え方に注意を払わないと、飼い猫が肥満になってしまう可能性があるのです。
また、手術後オス猫は特に泌尿器系の疾患にかかりやすくなります。
食事には十分な配慮が必要です。
では、避妊や去勢をした猫にはどのような食事を与えれば良いのでしょうか。

避妊・去勢後におすすめのキャットフード

手術直後は食欲があまりないものです。
しかし、栄養が不足してしまうのはよくありません。
そこで大切なのは、少量のフードで多くの栄養分を摂取することです。
肉や魚を豊富に使用したキャットフードや、ヒューマングレードの食材を使用したキャットフードなど、高たんぱく高脂肪のキャットフードなら、少量でも栄養を補給し、体力回復ができます。
また、穀物は場合によっては猫の身体に負担がかかってしまいます。
ですから、米やトウモロコシなどの穀物は控えましょう。
グレインフリーのキャットフードには消化性の高いサツマイモやカボチャ、リンゴやサーモンが使用されています。

※手術後数日~一週間たっても体力や食欲が回復しないなら、速やかに動物病院を受診しましょう。

肥満対策も行う

避妊・去勢手術後は食欲が増して食べる量も増える傾向にあり、肥満になりやすくなります。
肥満を悪化させないためには、食事制限が大切ですが、猫が必要とする栄養素まで減らしてしまうことは健康によくありません。
ダイエットフードを選ぶ際、高たんぱく高脂肪かつ消化性が高く腹持ちが良い白身魚やイモ類を使用したキャットフードがおすすめです。
また、一度にたくさん食べてしまうことを防ぐため、一日に与える総食事量は変えずに、食事の回数を3,4回に増やして少しずつ与えることで肥満の改善や対策になります。

※詳しくは肥満用キャットフードの記事を参照してください。

下部尿路疾患に注意する

避妊や去勢は成長期に施すことが多いので、性器の発達が止まり、尿路が未発達で尿管が細い状態のままになります。
細い尿管は結石が詰まりやすく下部尿路疾患(主に膀胱炎やストルバイト結石)の発症リスクが高まります。
泌尿器疾患は猫が一生に一度はかかると言われるほど発症率が高い病気で、発症する猫は尿路の構造上オスが多いです。

猫の尿の状態が安定しないと結石ができやすくなるので、尿を弱酸性に保つpHコントロールの役割を果たすキャットフードや、下部尿路の健康維持をサポートするキャットフードがおすすめです。

※詳しくは泌尿器症候群用キャットフードの記事を参照してください。

普段からバランスよく栄養が摂取できるキャットフードを与えること、体に負担が及ぶ恐れのある食材は避けること、エサを一度に与えすぎないなど心がけることで、手術後も猫は元気でいてくれるでしょう。
また、猫じゃらしなどのおもちゃやキャットタワーを使用して猫が適度に運動できる環境をつくることも効果的です。

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