キャットフードの味(七面鳥・鴨など鶏以外の鳥)
国内で販売されているキャットフードの味でメジャーなものは魚味やチキン味ですが、グルメな猫のエサには他にも色々な味があります。
アレルギー持ちの猫のために低アレルゲンの食材を使用したものもあります。
今回はそれらの食材のうちチキン以外の食肉の鳥についてご説明します。
ターキー(七面鳥)
ターキーと言えばクリスマスに食べるちょっと高級な肉というイメージがありますね。
日本では海外程食卓に並ぶ機会は多くありません。
そんなターキーですが、猫好みの匂いがするため食いつきがよい味で、キャットフードにも使用される食材です。
また、高たんぱく低脂肪で肥満対策やダイエットに適しています。
ビタミンやミネラルも豊富で免疫力向上を促します。
消化吸収にも優れています。
何よりも低アレルゲンですからアレルギー持ちの猫におすすめです。
鴨肉
日本では鴨と言えば鴨鍋が有名ですね。
普段私たちが口にする機会はそう多くないですが、ターキーと同様にキャットフードの原材料となります。
猫の好む独特の匂いで食いつきが良いのが特徴です。
良質なたんぱく質と低脂肪というメリットに加え消化吸収に優れており、不飽和脂肪酸やビタミンB1、ビタミンB2が豊富で免疫力向上や肥満予防、貧血予防の作用があり毛並みを良くする効果もあります。
もちろん低アレルゲンですからアレルギー持ちの猫に与えることができます。
アヒル肉
日本では沖縄以外ではなじみがないので、アヒルと聞くと食べられるのだろうかと思うかもしれません。
しかし、アヒル料理で有名なものには北京ダックがありますし、アジアやヨーロッパではアヒルを使った料理がたくさんあります。
実は日本の場合鴨肉は狩猟制限により入手が難しいため代わりにアヒル肉を使用する場合があります。
アヒル肉はターキーや鴨と比べるとたんぱく質が少なめですが高脂質で不飽和脂肪酸やビタミンA、ビタミンDが豊富です。
そのため免疫力向上や骨や皮膚、血管などの身体の組織を強化する効果があります。
低アレルゲンとされるターキーや鴨、その他アヒルなどの家禽類の肉を使用したキャットフードは調味料をあまり使わず肉本来のうまみを生かしたものです。
その上無添加やグレインフリーのものが多く、食いつきの良さを考慮しつつ安全性を重視した健康志向のキャットフードになっています。
アレルギー対策や健康維持のためにこれらが原材料のキャットフードはおすすめです。
しかし、飼い猫がアレルギー持ちの場合、次の点に気をつけてください。
交差反応性が起こる食材である
飼い猫がある特定の食材に対してアレルギーの症状を起こす場合、必要な栄養が損なわれないよう他の食材で補う必要があります。
例えばチキンに対してアレルギーがあるなら、チキンに含まれる栄養素を含む他の食材を与えます。
この場合チキンでなければどの食材でも良いという安易な考えは避けましょう。
なぜなら食材によっては交差反応を起こす可能性があるからです。
交差反応とは
通常のアレルギー反応は体内にアレルゲン(アレルギーの原因)が侵入した際に、免疫反応により抗体がそのアレルゲンを認識し発症します。
それに対し、特定のアレルゲンでなくともそのアレルゲンと近い構造分子のものにアレルギー反応を起こすことを交差反応と呼びます。
抗体はアレルゲンとそのアレルゲンに近い構造分子の違いを識別できないという弱点があるのです。
ですから、チキンアレルギーの場合、チキンとアレルゲンの構造分子が近いターキーは交差反応を起こす恐れがあるため、避けることが賢明です。
鴨の場合はチキンと構造分子が異なるため与えることができます。
しかし鴨はアヒルや鶏卵、アヒル卵、鴨卵に対し交差反応を起こす可能性があります。
そもそもアレルゲンはたんぱく質からできているため、特定のアレルゲンを避けてもたんぱく質を含んだものや加水分解物に対して交差反応を起こすことを完全に避けることは難しいのです。
アレルギーについて全て解明されているわけではないので対処が困難なことがありますが、血液検査や皮膚検査によって食べても問題がない食材を知ることができます。
私たちになじみの無い食材でも調べてみると猫にとって良いものであることが分かります。
飼い猫の好みや体質に合うものを探してみるとよいでしょう。
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