キャットフードの選び方で猫の老化予防になる
食生活は健康に大きく関わってきます。
私たちは食事の取り方や栄養バランスに気を遣います。
例えば以前は脳卒中による死亡率が全国一位の長野県でしたが、今や日本一長寿の県として知られています。
理由としては、食事の塩分量を控え、発酵食品である味噌や麹、納豆をよく食べ、野菜もたくさん食べていることが挙げられます。
このように、毎日の食事が健康を大きく左右します。
それは人間だけでなく動物にも言えることです。
ですから、飼い猫の健康維持・促進のためにキャットフードの与え方には注意を払いましょう。
老化予防となる食事の仕方
猫の寿命は平均15歳です。
人間よりはるかに早く年を取ります。
最近では猫の寿命が延びている傾向がありますが、やはり飼い主さんがきちんと世話をしなければ長生きでいません。
重要なのは食事です。
購入するキャットフードの選び方やそのキャットフードの与え方によって猫の健康に影響があります。
飼い猫が元気なうちに老化予防をして健康寿命を延ばしましょう。
猫は年を取ると体力が落ちて運動量が低下し、内臓の機能も衰えます。
毛艶も悪くなり抜け毛も増えます。
様々な病気にかかりやすくなります。
若い時と同じ食事量では体に負担がかかり、体調の悪化や老化に拍車がかかってしまいます。
キャットフードには年齢に応じた一日の食事量の目安が表記されています。
それを参考に年齢に合わせて調節していきましょう。
1.栄養バランス
若いうちはエネルギーたくさん必要としていますから、高カロリーで高脂肪、高タンパク質のキャットフードが良いのですが、老猫の内臓や消化器官の弱った身体では同じ量の栄養素を上手く消化吸収できません。
また、運動量の低下により消費カロリーも減少しています。
成猫用のキャットフードを食べ続けると肥満になってしまう恐れがあるのです。
そのため、カロリーは控えめで、消化性の高いたんぱく質やその他必要不可欠な栄養素を含んだキャットフードや、便の通りを良くする食物繊維が豊富なキャットフードがおすすめです。
タンパク質は重要なエネルギー源で体の組織構成する働きを持っています。
ビタミンやミネラルは代謝機能を調節し、抗酸化作用や老化防止の効果も発揮します。
カルシウムは骨を丈夫にしてくれます。
不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸)は血液をサラサラにし、心臓病や動脈硬化の予防に役立ちます。
必要な栄養素が不足することが無いよう栄養バランスの整ったキャットフードを選んでください。
2.無添加・グレインフリー
化学合成された添加物を使用していないものや、消化しにくい穀物を含まないキャットフードは老猫の身体に優しい安全性の高いキャットフードです。
体の機能が低下している老猫は、体にあまり合わないものを食べると食欲不振や嘔吐、下痢を引き起こす可能性があるので、安全性の高い原材料のみを使用したキャットフードはおすすめです。
ただし、腎臓病を患った猫はタンパク質をある程度抑える必要がありますので、グレインフリーの高タンパクな特徴が合わない可能性があります。
獣医師と相談の上でキャットフードを選びましょう。
3.食事の回数と量
年を重ねるごとに、一回で食べられる量も減ります。
猫が栄養不足に陥らないためには、食事の与え方にも気を付けましょう。
成猫ならば一日分のキャットフードを2回に分けて与えますが、老猫の場合は一日のキャットフードの目安量を3~4回に分けて与えます。
食事はなるべくいつも同じくらいの時間に与えるようにすれば、ストレスを与えることはないでしょう。
普段から猫が食べ過ぎたり、偏った食事を取ったりすることを防ぎ、栄養バランスが整ったキャットフードを与えるなら、飼い猫の健康状態は良いものとなるでしょう。
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