国産キャットフードの特徴
私たちは食材を購入するとき価格や品質はもちろん、産地も考慮に入れることでしょう。
産地は外国より日本国内の方が多少高くとも安全だというイメージがあります。
同じようにペットフードも国産が安全だという認識の方も多いでしょう。
また、スーパーやペットショップで販売されているペットフードの多くが国産です。
それだけ身近にある国産のペットフードですが、海外のペットフードと比べて品質や安全性がどれほどのものなのかはあまり知られていません。
そこで今回は、国産のキャットフードの特徴について海外のキャットフードと比較してご説明いたします。
国産と外国産の違い
日本はペット大国と言われ今やペットの数は国内の15歳未満の子供の数を上回るとも言われています。
それほど動物を飼っている人が多いのにもかかわらず、ペットの健康に対する関心は欧米諸国と比べるとやや低い傾向があります。
それはキャットフードの品質にも表れていると言えます。
日本はペットフード安全法に基づいてキャットフードを製造しており、使用できる添加物や食材も定められています。
輸入品でさえその基準に合格していなければなりません。
これによりペットの安全が保証されていますが、海外(主に欧米)のペットフードはさらに高い基準が設けられています。
とはいえもちろん国産のキャットフードのメリットはたくさんあります。
国産と外国産の違いを考慮し飼い猫に合ったものを選びましょう。
以下にいくつかまとめたポイントを参考にしてください。
1.価格
国産
人間の食材の場合国産のものは大抵価格が高く設定されています。
しかし国産のペットフードの場合は比較的安価なものが多いです。
国産のフードは穀物や、肉副産物を多く使用するなどのコスト削減を行っているためです。
外国産
ヒューマングレードの肉や魚、野菜を使用したものが多いため国産より価格が高い傾向があります。
キャットフードに使用できる食材には細かい規定がされています。
2.添加物
国産
保存性を高めるため化学合成された添加物を多く使用しています。
使用基準が守られているため安全性は保証されていますが、猫の体質によっては添加物が体に合わないことや、アレルギーを起こすことがあります。
とはいえ、酸化したキャットフードの方が添加物使用のキャットフードより脅威となることがあります。
酸化防止剤によって猫の安全が守られている部分もあります。
外国産
添加物を使用したものもありますが、ペットの健康を考慮した無添加のものが多く販売されています。
療養食として与えることができるものも多いです。
3.材料
国産
コスト削減や腹持ちを良くするために穀物が使用されます。
穀物に含まれる食物繊維は便秘改善に役立ちますが、過剰摂取は便秘の悪化を招くため注意が必要です。
人間用のカットミスの肉や魚や、内臓などの副産物を使用することがあります。
副産物の多くは人間でも食べられるものですので心配はありませんが肉そのものより栄養素に偏りが出る可能性があるため気を付けましょう。
もちろんヒューマングレードの食材を使用したフードもあります。
外国産
国産のものよりペットフードに使用する材料の基準が厳しく、ヒューマングレードの肉や魚使用し、穀物をなるべく使わない物が多いです。
欧米ではペットにも品質の良いものを与える習慣が根付いており、粗悪なペットフードでは売り物にならないため、質の良いペットフードがほとんどです。
4.味
国産
味の種類が豊富で飼い猫の好みに合うものを与えることができます。
また、何種類か与えることで食べ飽きるのを防ぐことができます。
食いつきを良くするため、合成調味料や香料を使用しているものもあります。
外国産
国産のキャットフードは魚メインのフードもありますが外国産は肉メインのフードの方が多く、日本と比べると味の種類は少ない傾向があります。
とはいえ人間が食べられる品質の肉を使用しているため栄養が豊富で食いつきが良いものです。
国産のおすすめのキャットフード
ペットフード安全法は海外の基準と比べて緩いですが、添加物や食材の基準は、安全性を確認したうえで設定されています。
ですから国産のキャットフードを危険視することはありません。
とはいえ安価な材料や海外ではペットフードに使用されない添加物が使われているのも事実です。
国産や外国産という点だけにとらわれず、安全性が高く飼い猫の体質に合わせたキャットフードを選ぶことが大切です。
おすすめは以下のようなものです。
・ヒューマングレードの食材を使用したもの
・人工添加物があまり使われていないもの
・植物から抽出した天然の添加物を使用したもの
・アレルギーを起こしやすい穀物不使用のもの
品質の良いキャットフードであることは大切ですが、きちんと管理をしなければ酸化や劣化が進み逆に体に害を及ぼすことがあるので気を付けましょう。
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