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毛球ケア用キャットフード

猫はよくグルーミング(毛づくろい)をする動物です。
舌はグルーミングに適した突起がありざらざらとしています。
また猫は毛の生え変わりが活発で抜け毛が多いという特徴があります。
ですから毛を飲み込むのはごく自然なことです。
飲み込んだ毛は通常であれば便と共に体外に排出されたり毛玉を吐き戻したりすることができます。
しかし、毛玉を体内に溜め込んでしまう場合があります。
そうなると猫の身体にどんな影響が出るでしょうか。
また、効果的な治療法や予防法にはどんなものがあるでしょうか。

毛球症とは

グルーミングによって体内に入った体毛が消化器官内に留まり、ボールやフェルトのような塊が出来て体内の毛玉が胃粘膜を刺激したり傷つけたり、毛玉が詰まり胃や小腸への出口を塞いでしまうことを毛球症と言います。
消化器官に溜まった毛玉はうまく吐き出すことも便と共に排泄することもできない状態にあります。
悪化すると毛玉がさらに固くなり、その塊が詰まり腸閉塞を起こすことがあります。

毛球症の症状

・胃腸に毛玉が溜まることにより食欲不振になります。
食べられない状態が続くと体重減少や病気の原因になりかねません。
・吐き気(吐くようなしぐさ)が頻繁に見られますがなかなか吐き出せません。
また、せき込むように吐こうとするような様子も見られます。
・毛玉により胃炎を起こすこともあります。
その場合頻繁に吐くようになります。
・頻繁に嘔吐することで脱水症状を引き起こします。
・毛玉により便秘になり腹部に触れられることを嫌がるようになります。

毛球症にかかる原因

・長毛種の猫は毛球症にかかりやすい傾向にあります。
毛球症の8割は長毛種という報告もされています。
・病気や加齢により胃腸の働きが低下していると吐き戻しや排泄がうまくできず毛玉が消化器官に溜まりやすくなります。
・皮膚病にかかっているとかゆみなど皮膚の違和感が気になって頻繁に体を舐めてしまうので飲み込む毛の量が多くなります。
・季節の変わり目など毛の生え変わる時期に毛球症にかかるリスクが高くなります。
・ブラッシング不足だと猫が飲み込む毛の量が多くなってしまいます。
・ストレスも毛球症の原因になり得ます。
ストレスがあると猫は自分を落ち着かせようとグルーミングをするからです。

毛球症の治療法

1.毛球除去剤

毛球除去剤とは毛球ケアのための経口タイプの薬品です。
潤滑剤や下剤と同じような働きをし、便と毛玉の通りを良くすることで体外に排出するよう促す効果があり、便秘の改善にもなります。
市販のものもありますが獣医師の指導の下病院から処方されたものを用いると良いでしょう。
与え方を誤ると排便機能が乱れたり体調を崩す恐れがありますから気を付けましょう。
毛球除去剤にはサプリメントタイプとペーストタイプがあります。
おすすめはペーストタイプです。
猫の口元に塗って舐めさせたりウェットフードに混ぜて与えることができます。

2.外科手術

腸閉塞を引き起こすほど重度な場合外科手術で毛玉を除去する必要があります。

3.毛球ケアのキャットフード

市販のものや病院で購入できる毛球ケア専用のキャットフードがあります。
このフードは毛玉の排出を助けてくれますが、もちろん一度食べただけでは十分な効果は得られません。
継続して与えて様子を見ましょう。

毛球ケア(ヘアボールコントロール)のキャットフード

毛球ケアのキャットフードは食物繊維が含まれており、その繊維質が毛玉と便を体外に排出するのを助けます。
毛球ケアのフードには繊維質が多く含まれていますが、繊維質の過剰摂取はむしろ便秘を引き起こす原因になります。
また、米やトウモロコシなどの穀物は猫によっては消化不良やアレルギーを起こすことがあります。
以下におすすめのキャットフードの特徴をまとめました。

1.食物繊維が豊富

大麦や玄米など栄養価の高い食物繊維が含まれたものが良いでしょう。
穀物使用のものが不安なら、グレインフリーのフードを選ぶことができます。
消化しやすいリンゴ、カボチャ、サツマイモ、ひよこ豆など使用しているものは、食物繊維はもちろんタンパク質・ビタミン・ミネラルの補給もできます。
ビートパルプは腸内環境を整え毛玉や便を体外に排出することを助ける働きがあるため非常に有用な繊維質です。

2.肉や魚がメイン

毛玉と便の排泄に食物繊維は重要ですが、あまり多く含まれているフードは逆に消化不良や便秘になりかねません。
猫は肉食ですから食事のメインは肉であるべきです。
消化性が高い動物性たんぱく質と脂質が豊富であることも大切です。
特にサーモンなどの白身魚は消化性が高いのでおすすめです。
また、脂質の油分は毛玉や便の通りを良くしてくれます。

3.ウェットタイプ

毛玉ケアのフードの多くは食物繊維が豊富なドライタイプですがウェットタイプのものもおすすめです。
ウェットフードはドライフードよりたんぱく質や脂肪が豊富で水分や油分も多く含まれているので毛玉と便を排出しやすくなります。
食事と共に水分補給も可能ですから脱水症状を起こしている場合にも役立ちます。
また、ウェットフードなら毛球除去剤をフードに混ぜて与えやすいという利点があります。
しかしウェットフードは総合栄養食もありますが一般食や栄養補完食と表記されているものも多いので栄養が偏らないよう購入する際は成分表のチェックを忘れないようにしましょう。
これらのポイントを参考にしつつ飼い猫の好みや体調に合ったものを選んでください。
また、毛玉が溜まり胃腸の調子が優れないのであればフードは小分けにして少しずつ与えると良いでしょう。
毛球ケアのキャットフードは即効性があるわけではありません。
継続して与えることで効果を現します。
猫の様子をよく観察しておきましょう。

予防法

日頃から毛玉対策を行うなら毛球症のリスクを下げることができます。
難しいことではありませんのでぜひ実践してください。

1.ブラッシング

こまめにブラッシングをしてあげるなら飲み込む毛の量を最小限に減らすことができますまた、抜け毛も減り掃除が楽になるので飼い主さんにもメリットがあります。
ほかにもケガの発見や、ノミやダニが寄生していないかなど猫の皮膚の状態をチェックすることができます。
血流を良くしたりストレスの軽減をする効果もあります。
ブラッシングをする際逆毛にならないよう生えている毛の向きに沿って優しく梳くようにしてください。
ブラッシングを嫌がる子にはいきなり長時間のブラッシングはせず数分ずつ行い徐々に慣れさせます。
ご褒美に少量のおやつを与えることも効果的でしょう。
また、いきなり体から梳くより頭や首周りから行い段々に体もブラッシングする方が、猫がブラッシングを嫌がらなくなります。
敏感なしっぽのブラッシングは猫が痛がらないよう力加減に注意してください。

2.猫草

猫草とは猫が好んで食べる草の総称のことです。
猫は特に燕麦やエノコログサを好んで食べます。
その他野や庭に生えている雑草なども食べます。
食べると言っても消化するわけではなく吐き戻したり便と共にそのまま体外に排出します。
猫が草を食べる理由は諸説あります。
草からビタミン摂取をしたり、植物が胃を刺激して吐き戻しを促したり、食物繊維によって毛玉体外に排出するためという説が有力です。
いずれにせよ猫の習性として草を食べる傾向があるので何らかの意味があることは間違いありません。
猫の毛玉対策に役立つものと言えます。
全ての猫が必ず草を食べて吐き出すというわけではありませんが、毛玉ケアのために市販の猫草があります。
もちろん外で摘んできた草でも良いですが、農薬や除草剤で汚染されていないか確かめておきましょう。
また、ネギ科・バラ科・ユリ科・ツツジ科の植物や観葉植物は危険なものが多いので猫に与えないようにしましょう。
室内飼いの猫の場合、身近に猫草が無いと観葉植物を食べてしまうことがあります。
そうならないために、猫草を用いることが重要です。

3.毛球ケアキャットフード

普段から毛球ケアの機能も兼ねたキャットフードを与えることで毛玉対策ができます。
消化がよく栄養価も高いので健康維持にもなります。

4.ストレスの除去・解消

先ほど述べた通り猫はストレスを感じるとグルーミングをすることが多くなります。
そうなると飲み込む毛の量も増えますから、猫にストレスを与えることは避けましょう。
例えば、毛玉ケアに猫の毛を刈る場合はあまり短くすると猫のストレスの原因になるので加減が必要です。
また、引っ越しなど環境の変化もストレスの原因になります。
そのような飼い主さんの都合によりストレスを避けられない場合は、ブラッシングや適度な運動でストレスを解消してあげましょう。

気になったら病院へ

猫が毛玉や消化しきれなかったものを吐くことは元々の習性なので問題はありません。
しかし、頻繁に吐くならアレルギーや消化器官の病気などが原因かもしれません。
また、脱毛や頻繁なグルーミングの原因はストレスではなく皮膚病の可能性も否定できません。
頻繁なグルーミングのほかにかゆがったりしていないか、フケやかさぶたが見られるか、毛をかき分けてみてノミやダニが寄生していないか、猫ヒゼンダニが寄生して耳などに疥癬(かいせん)が出来ていないかなど確かめてみましょう。
気になることがあるなら動物病院へ行くことが大切です。

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