梅雨や夏場はドライキャットフードに切り替えよう
梅雨や夏場の高温多湿な時期は食べ物の劣化が早まり、食中毒に気を付けなければいけない時期ですね。
キャットフードも人間の食べ物と同様に、劣化しないよう工夫する必要があります。
キャットフードの劣化に潜む危険
キャットフードはドライタイプに物もウェットタイプのものも、劣化することで猫の健康に悪影響を及ぼします。
湿気や酸化は大敵です。
季節問わず湿気の多い環境下でキャットフードを放置することは危険ですが、気温も湿気も格段に上がる夏場は特に注意が必要です。
気温が20℃以上で湿度が70~90%になると湿気によりキャットフードにカビや細菌が発生したり、酸化しやすくなります。
カビによる食中毒や、キャットフードに含まれる脂質の酸化で悪玉コレステロールが発生して嘔吐下痢やアレルギー、動脈硬化やがんを引き起こす恐れがあります。
ウェットフードは保存より食べきることが大切
ウェットフードは水分が多く含まれ猫の嗜好性に合ったキャットフードです。
しかし、水分が多い分劣化が早いため、夏場は特に注意が必要です。
一回の食事で食べきれるのなら問題はありませんが、残ってしまった場合、そのままにしておくと酸化してしまいます。
冷蔵庫で一時的に保管しておくこともできますが、雑菌が繁殖しないよう別の食器に移し替え、しっかり密閉しなければなりません。
しかし、多くの場合時間がたつと風味が落ちて猫がなかなか食べてくれなくなってしまいます。
もともとウェットフードは一回で食べきることを想定していますから開封後は保存方法を工夫しても長くは持ちません。
劣化したものを食べて猫が体を壊してしまうことは避けたいですね。
少しもったいないですが食べきれないなら残りは潔く処分してしまっても良いでしょう。
夏場はドライフードに切り替えよう
先ほどお話した通り夏場はウェットフードが特に保存が難しいため、食べきれず無駄になってしまうことを防ぐために、夏場はドライフードに切り替えることができます。
ウェットフードを好む子の場合、一日に与えるウェットフードを減らしてその分ドライフードを与えることもできます。
ドライフードは水分含有量が少ないため、高温多湿な時期でもウェットフードと比べ保存が利くことが長所として挙げられます。
とはいえ、保存方法に気を付けないと湿気ってしまったり、酸化する恐れがありますから、夏場のドライフードの保存方法を知っておきましょう。
キャットフードの保存方法
湿気によるカビの発生や酸化を防ぐために大切なのは、密封することで空気中の湿気や酸素にキャットフードが長時間さらされる状況をつくらないことです。
キャットフードの袋の多くは密閉できるつくりになっていません。
輪ゴムでとめただけではやがて湿気ってしまいますね。
そのような経験がある方は多いのではないでしょうか。
キャットフードの劣化を防ぐ効果的な保存方法をいくつかまとめたので、参考になさってください。
1.保存場所
キャットフードを適当な場所に置いておくにはおすすめできません。
夏場は日差しが強く気温や湿度が高いので特に注意しましょう。
直射日光を避け、温度や湿度が高くない場所がおすすめです。
食品を保管する台所や戸棚はキャットフードの保管にも適しているでしょう。
除湿や冷房が設置されている部屋の日が当たらないところでも良いでしょう。
2.密閉する
開封後は密閉できるタッパーなどの容器やジップロックなどの袋に移し替えることをおすすめします。
その場合極力空気を抜いて保存しましょう。
容器や袋に乾燥材を入れておくのもおすすめです。
キャットフードをより効果的に密閉できるように真空パックにする機械やキャットフード保存専用の容器も販売されています。
そちらも利用しても良いでしょう。
3.冷凍する
酸化防止のため、キャットフードを一日分の量に小分けして冷凍保存する方法もあります。
食事の前にキャットフードを冷凍庫から出し、冷蔵庫で自然解凍してから常温に戻します。
こうすることでキャットフードの品質や風味を落すことなく猫に与えることができます。
解凍方法で気を付けていただきたいのは、電子レンジを使用することや冷蔵庫の中で解凍させずそのまま取り出して常温で解凍させてしまうことです。
人間の冷凍食品もものによっては冷蔵庫で自然解凍してから調理することが勧められていますね。
急な温度変化で食品が傷むことを防ぐためです。
同じようにキャットフードもレンジで急に温めたり常温で解凍すると傷んでしまい風味も落ちて猫が食べてくれなくなってしまいます。
ですから、冷凍保存をする場合は解凍に時間がかかるということも忘れないようにしましょう。
梅雨や夏場は食中毒の危険が高く、人は食べ物に対し神経質になるものです。
しかし、ペットのエサにまで意識が向かないかもしれません。
ペットフードも人間の食べ物と同様に高温多湿による危険があることを忘れないでください。
ペットの健康のために、ペットフードの管理を怠らないようにしましょう。
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