猫がキャットフードを吐いたときには?
猫はよく吐いてしまう動物ですが、毛玉や消化しきれなかったものを吐くことは自然な行為です。
しかし、回数が多かったり食べたフードをそのまま吐き出したりしている場合は体調不良や病気が潜んでいる可能性があります。
原因を知り、正しい対処をしましょう。
猫がキャットフードを吐く原因と対策
1. 毛玉と共に吐き出している
毛玉を吐き出す行為は自然なものですが、あまり頻繁に吐きだす行為が見られる場合、飲み込んでしまう毛玉が多いのかもしれません。
ブラッシングをして飲み込む毛玉の量を減らしたり、毛玉対策のキャットフードを与えたりしましょう。
2.ドライフードの粒の形状
ドライフードの形状は様々ですが、大きい粒や、角のある粒、噛みごたえのある固い粒は喉に引っかかり吐いてしまうことがあります。
キャットフードの粒を細かく砕いてあげたり、小さくて角が無い形状のキャットフードに変えてあげたりすると良いでしょう。
あまり上手に食べることができない子猫や老猫の場合は、水でふやかしたドライフードやウェットフードを与えるとよいでしょう。
3.早食いや食べ過ぎ
早食いをすると喉に詰まらせ、食べ過ぎると消化不良を起こして吐いてしまうことがあります。
早食いや食べ過ぎを防止するため、一日に与えるキャットフードの量は変えずに、一度に与えるキャットフードの量を減らしエサの回数を増やすことができます。
また、凸凹のある容器を使って早食い防止をすることができます。
4. 消化しにくい食べ物
穀物や肉副産物は猫によっては消化しにくい食べ物です。
嘔吐や下痢の原因になります。
穀物の含有量が少ないキャットフードかグレインフリーのキャットフードに変えましょう。
また、肉副産物は肉そのものよりたんぱく質の質が劣るため消化吸収がしにくいものです。
新鮮な原材料を使用したキャットフードがよいでしょう。
5. アレルギー
身体に合わないキャットフードを食べると消化不良で嘔吐や下痢の症状が出てしまいます。
穀物や人工添加物が多く含まれたキャットフードを食べているからかもしれません。
グレインフリーのキャットフードや無添加のキャットフードに変えましょう。
肉や魚のアレルギーの場合は低アレルゲンの食肉を使用したキャットフードや加水分解タンパクを含んだキャットフードがおすすめです。
6. 酸化や劣化したキャットフード
キャットフードの保存方法が適切でない場合、賞味期限が切れていなくてもキャットフードが劣化してしまいます。
酸化したキャットフードは添加物を含んだキャットフードよりも危険で体に悪影響が及びます。
劣化する前に食べきりましょう。
開封後のキャットフードを酸化から守るためフードストッカーや乾燥材を用いて保存することも大切です。
7.消化器系の疾患
猫の吐しゃ物を確認して血液が混ざっている場合、消化器が何らかの炎症を起こしているか病気にかかっている可能性があります。
激しく何度も繰り返し吐いてしまう場合、感染症や中毒を引き起こしている可能性もあります。
吐しゃ物の様子をよく確認して、獣医師に相談しましょう。
8.内臓疾患
腎臓病や肝臓病にかかっていると、食欲減退や嘔吐、下痢を引き起こす恐れがあります。
重症化して死に至る危険もありますので、異変を感じたらすぐに動物病院を受診してください。
9.寄生虫
猫が虫に寄生されていると嘔吐や下痢、腹痛を引き起こします。
吐しゃ物に虫が混ざっていた場合、できればその虫を捕まえるか写真を撮るかして、獣医師に説明できるようにしてください。
適切な治療を受け、虫下しを処方してもらいましょう。
時々猫が少量キャットフードを毛玉や猫草と共に吐く場合、過度に心配する必要はありませんが、頻繁に吐いたり、様子がおかしいと感じたりするときは何らかの原因があります。
キャットフードを変えることで改善が見込めますが、状態が良くならない場合は病気の可能性があります。
すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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