酸化したキャットフードを与えた時に出る影響
猫はムラ食いをする傾向があるので、食べ残してしまうことがよくあります。
飼い主さんとしてはできれば残さず食べてもらいたいものです。
時間を置いて猫が残したものを再び出してみることがあるでしょう。
しかし、飼い猫は匂いを少し嗅いだあと、食べずにどこかへ行ってしまいます。
あなたはどうしますか。
食べてくれるまで残しておきますか。
酸化したキャットフードの危険
猫は警戒心の強い動物です。
臭いを嗅いで危険だと思ったら食べません。
飼い主さんから見ると好き嫌いをしているように見えるかもしれません。
確かに猫は好き嫌いがはっきりしており飽きやすい動物ですから、匂いで好みではないと判断して食べないことはあります。
しかし、一度出してから時間が経っているキャットフードを食べないなら、好き嫌いが原因なのではなく、フードが酸化している可能性が高いです。
酸化したキャットフードは非常に危険です。
嘔吐、下痢の症状に始まり、アレルギーや様々な病気を引き起こす恐れがあります。
発がん性も指摘されています。
キャットフードは猫に必要なタンパク質や脂肪が豊富に含まれています。
脂肪は酸と結びついて変質してしまう性質があります。
ですからキャットフードは酸化防止剤が含まれていても開封後の劣化を完全に防ぐことは出来ません。
酸化した脂肪は過酸化脂肪酸となります。
過酸化脂肪酸は悪玉コレステロールとなり動脈硬化や老化を早めてしまいます。
過酸化脂肪酸は厄介なことに、細胞内で増殖し続けDNAを損傷し、がんを誘発する原因をつくります。
キャットフードが酸化していないか確認する
キャットフードを長時間(半日から一日)出しっぱなしにしていて、猫が食べない場合は酸化しているものと思ってください。
猫が臭いだけ嗅いで食べないなら処分するべきです。
また、フードが変色していたり、べたべたしていたり、柔らかくなっているなら酸化している可能性が高いので気を付けましょう。
食べ物を無駄にしないという考えは大切ですが、猫が必ず完食してくれるとは限りません。
知らないうちに酸化しているフードを食べてしまうなら健康に大きな悪影響が及びます。
愛する猫にはいつでも新鮮なキャットフードを与えるようにしましょう。
エサの保管の仕方や与え方を工夫するなら無駄を減らすことができます。
飼い猫の寿命を一日でも長くするために、エサの管理を怠らないようにしてください。
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